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apprhythm アプリズム技術ノート

AI活用

現場の暗黙知を可視化するAI導入の壁

INSIGHT

現場の暗黙知をどうデータ化するか
AI導入で最初にぶつかる壁

時代の先端を行くために、AIの活用が企業の競争力を高める。しかし、導入段階でぶつかるのが従業員の頭の中にある暗黙知のデータ化という難題である。これはAI運用を進めるために避けて通れない課題である。

01 — 背景

暗黙知とは何かを再定義する

暗黙知は、それを持つ者の頭の中に存在し、言語化や文書化が難しい種類の知識です。たとえば、熟練の技術者が手先の感覚を頼りに機械を調整する方法や、長年経験を積んだ営業マンが顧客の微妙な心情を読み取る技術などが該当します。これらはデジタル化が進む現代においても、依然として重要な要素です。企業がAIを活用する術を模索する中で、暗黙知の扱いが特に重要な課題となっています。

アプリズムでも実際、社内の多くの業務が個人に依存している部分があり、その結果、長年の経験による知識が組織全体で共有されないという問題が顕在化しています。これはAI導入の際、データの基盤となる情報が十分整備されていないことに直結し、AIの効果を最大限に引き出すことを妨げる主因となることが多いのです。

暗黙知のデジタル化はAI導入の第一歩であり最も難しい障壁である。
02 — 初期段階

データ化の具体的手法を探る

暗黙知をデータ化する最初のステップは、言語化可能な情報を見つけ出し明示することです。組織が何を実際に知識として持っているのかを洗い出す作業が求められます。これには、従業員から直接話を聞くインタビューや、日常の業務内容を観察し、記録する手法があります。たとえば、アプリズムでは技術者が機器の不調を判断する際の微妙なポイントを動画に記録し、知識の共有化を図っています。

次に、明示化した情報をAIが理解できるデータに変換するプロセスへと進みます。この際に一般的に用いられるのが、自然言語処理と呼ばれる手法です。これは言葉そのものを解析し、意味を理解しやすくする仕組みを提供しますが、すべての暗黙知がこの手法で解決されるわけではありません。非言語的な感覚や直観的な判断をどう捉えるかは、より大きな挑戦を含んでいます。

暗黙知を明示化しAIが理解できるデータにすることが核心である。
03 — 実装

アプリズムでの暗黙知データ化事例

アプリズムでは、AI導入をスムーズに行うために、いくつかのステップを踏んでいます。まず現場で具体的にどういった暗黙知が存在しているかをリストアップし、その中からAIに有用な知識を選定しています。この際、各部門が持つ暗黙知の一覧を作成し、そのリストを定期的に更新することで、知識のデータ化の精度向上と保持を行っています。

さらに、特定された暗黙知をAI訓練データとして活用するため、内製AIシステム用のフィードバックループを作成しています。このフィードバックループによって、AIの理解度や予測精度を向上させるという成功事例が増えています。例えば、顧客対応における行動パターンをAIが学習に取り入れることで、営業部門の準備工数が約30%削減されるなど、実際の業務効率化につながっています。

設計段階での計画的な知識収集とフィードバックがカギとなる。
04 — 失敗と学び

失敗の分析から生まれた新たな戦略

AI導入の過程で、アプリズムは多くの試行錯誤を経験しました。例えば、暗黙知をそのままデジタル化しようとして、データの冗長性や分析精度の低下を招く結果となったことがあります。この失敗から得られた教訓は、暗黙知の中から本質的な部分を選定し、必要なタグ付けや改良を施したうえでデータ化することの重要性です。

フィードバックの収集にも改善が必要であることが判明しました。特に、使用者の行動履歴や発話内容を細かく分析し、AIシステムに継続的に反映させるプロセスの構築で、さらなる効率化が可能であることがわかりました。このような改善策を講じることで、AIの活用対象を広げ、ビジネス上の問題解決に直結する知識のデータ化が進むという結果に結びつけられました。

失敗経験を活かして磨かれたフィードバックプロセスが鍵を握る。
05 — 選択肢の検証

他社手法との比較から学ぶ

暗黙知をデータ化する手法はアプリズムだけでなく、他社でも試みられています。例えば、アサヒグループでは、業務プロセスにAIを取り入れる際に、専用のナレッジベースを構築し、業績向上を果たしています。これにより、業務プロセスが際立って効率化されたという報告があります。しかし、特定の業界や業種によっては、必ずしも効果的と言えない場合も多いです。

アプリズムが採用した内製AIシステムによる方法は、より柔軟かつ迅速に変更できるという利点があります。ただし、一方で時間とリソースが多くかかり、初期投資が高まるリスクも存在します。このため、いくつかの候補から最もコストパフォーマンスの良い方法を選ぶための比較分析が必要不可欠です。この判断を誤ると、意図した効果が得られないばかりか、逆にプロセス全体の混乱を招く恐れもあるため注意が必要です。

他社事例との比較を通じ柔軟かつ適切な方法を選ぶことが重要。
06 — 未来展望

AIと暗黙知がもたらす新たなる現場

AIと暗黙知の融合により生まれる新しい価値は、まだ始まったばかりです。あたかも共生するかのように協力して業務改善を進める例が、増えています。アプリズムでは、既存のシステムにAIを調和させ暗黙知を組織的に活用する新たなプロジェクトが進行中です。この試みが成功すれば、さらなる業務効率化や新たな価値創造が期待されます。

また、これからの課題は既にデータ化した暗黙知をどう活かすかです。単に集めるだけでなく、それを意味のある形で活用し、実践に反映するサイクルを確立する必要があります。たとえば、データ化した知識を従業員教育に用いることで、組織全体のスキル向上を図ることが可能です。未来の現場では、人とAIが互いに補完し合いながら、暗黙知を活用した新たな価値を生み出していくことが見込まれます。

AIと暗黙知が共生し新たな可能性を切り拓く未来を見据える。
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